甘くない女たち 付岩洞<プアムドン>の復讐者の感想!こんな復讐ドラマってありなの?

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  • 2017年
  • 全12話

「甘くない女たち」

原題は「付岩洞<プアムドン>の復讐者」

タイトル通り、復讐の話ですが、ドロドロ系の暗い話ではありません。

コミカルな復讐ドラマ

財閥家の娘、大学教授の妻、魚屋を営む未亡人、境遇の違う3人がひょんなことから「復讐クラブ」を結成。そこに財閥家の娘の義理の息子が加わり、復讐を果たしていきます。

クスっと笑えて、ホロっとして、最後はスカッと!

全12話とサクサク視聴できる長さで、幸せな気持ちになれるオススメのドラマです。

ちなみに、ラ・ミランさんのドラマははずれなし!

甘くない女たち 付岩洞<プアムドン>の復讐者のキャスト

キム・ジョンへ(イ・ヨウォン)

財閥家の娘

政略結婚の夫イ・ビョンス(チェ・ビョンモ)との仲はすっかり冷え切っているが、子供がいないため、長年、跡取りを生むようにプレッシャーをかけられている。

突然ビョンスが外で作った息子スギョム(ジュン)を連れてきます。

夫の身勝手な行動に嫌悪感を露にするジョンヘは、スギョムを無視します。

ある日、ジョンへは車道に飛び出してきたホン・ドヒ(ホンド)(ラ・ミラン)をはねそうになります。

ホン・ドヒ(ラ・ミラン)

市場でホンド魚屋を営む未亡人

高校3年生の息子キム・ヒス(チェ・ギュジン)が、同級生のファン・ジョンウク(シン・ドンウ)に暴力をふるい怪我をさせてしまいます。

急いで学校に向かうドヒは、途中でジョンへの車にはねられそうになり、これがきっかけでジョンへと知り合います。

ヒスが暴力をふるったのは、ジョンウクからの嫌がらせが原因

さらにジョンウクは、ヒスの姉キム・ヒギョン(パク・セミ)をバイクで轢こうとします。

ファン母子がクソ!!!

それなのに、やっぱり怪我をさせたヒスが、示談金2千万ウォンを要求されます。

その理不尽さに偶然居合わせたジョンへは、ドヒを復讐に誘います。

イ・ミスク(ミョン・セビン)

大学教授の妻

ペク・ヨンピョ(チョン・ソギョン)は、ソウル市教育長への出馬を控える名士だが、実はDV男

家庭内暴力に気づいたジョンへは、ミスクを復讐に誘います。

顔見知り程度のジョンへに、突然復讐をしないかと誘われたドヒとミスク

最初は断りますが、復讐を決意します。ただし、人を傷つけない復讐を条件にします。

そして「付岩洞<プアムドン>復讐ソシアルクラブ」略して「復者クラブ」が結成されます。

イ・スギョム(ジュン)

財閥家の私生児

セビ高校の3年生。祖父母に育てられる

父親のビョンスに引き取られ、一見仲良さそうにしますが、実は復讐のため父親のもとにやってきました。

偶然「復者クラブ」のことを知り、ジョンへに頼んで仲間に加えてもらいます。

イ・ビョンス(チェ・ビョンモ)

ジョンへの夫、ヘラン建設の専務

スギョムを引き取ったのは、後継者の座に就くため

18年間も息子を放っておいて、自分の欲のために引き取るイヤなやつ

ペク・ヨンピョ(チョン・ソギョン)

ミスクの夫、大学教授

酒癖が悪く、暴力をふるう

外面が良く、ソウル市の教育長の座に就くために出馬する

キム・ヒス(チェ・ギュジン)

ドヒの息子、セビ高校の生徒

ジョンウクから執拗なイジメに遭うが、スギョムに助けられ、スギョムを兄のように慕います。

キム・ヒギョン(パク・セミ)

ドヒの娘、セビ高校の体育の非常勤講師

ホン・サンマン(キム・ヒョンイル)

セビ高校の校長、ビョンスとヨンピョの先輩

女教師に日常的にセクハラを働く変態野郎

ヒギョンもセクハラの被害に遭う

ペク・ソヨン(キム・ボラ)

ミスクの娘

家庭内が荒れているせいで、親に反抗している

ハン・スジ(シン・ドンミ)

スギョムの実母

スギョムを生むと、すぐに祖父母に預けてほったらかしていたが、スギョムが父親に引き取られると、お金目当てでスギョムの周りをうろつきます。

感想(結末のネタバレなし)

復讐の相手は5人

  • チュ・ギルヨン&ファン・ジョンウク母子
  • ホン・サンマン
  • ペク・ヨンピョ
  • イ・ビョンス

ドヒの復讐相手は、チュ・ギルヨン&ファン・ジョンウク母子とホン・サンマン校長

ミスクの復讐相手は、夫のペク・ヨンピョ

キム・ジョンへの復讐相手は、夫のイ・ビョンス

スギョムの復讐相手は、イ・ビョンス

4人で知恵を出し合い協力して、復讐をしていきます。

最初は、下剤を盛ったり、家に招待して激マズ料理を食べさせたりの緩めの復讐

クスっと笑えて、やるとこではしっかりと復讐して、スカッとできて

復讐しながら、3人が友情を育んでいくのが良かった

3人の中で一番恵まれた環境にいるはずのジョンへ

財力・権力を備えた財閥家の娘ですが、実は婚外子

家族から疎外されて育ち、政略結婚するが離婚の自由もなし

すべてを諦め、言いなりになって生きるだけの人生を送っていました。

ミスクは、従順に夫に従う上品な奥様

けれども、施設育ちで虐待まで受けた辛い人生を経験

それでも結婚したばかりの頃は幸せだったけど、ある出来事をきっかけに家庭内はめちゃくちゃになります。

でも、自分さえ我慢すればと一人で苦しみを抱えて生きていました。

ドヒは、未亡人で女手1つで子供2人を育てている肝っ玉母さん

家族3人仲良く暮らしているけど、貧しい故に理不尽な目に遭います。

復讐自体もスッキリするのですが、3人が友情を深めて、心から信頼できる仲間を得て、どんどん強く自立していく過程がホントに気持ち良かったです。

ジョンへも、最初は無表情で冷たい女性でしたが、ドヒやミスクと一緒にいるうちに、ニコニコと可愛らしくなって

イ・ヨウォンさんはやっぱり可愛い

世間知らずのお嬢様で、行動も突飛

初めてのインスタントコーヒーやラーメン、トッポギが気に入ったり

3人でワチャワチャしている姿にホッコリ

スギョムとの関係も次第によくなってきて

そして、自分の人生を取り戻すために強くなっていきます。

ミスクは、夫から暴力を受けてもひたすら我慢

なんとか夫を更生させようとします。でも、自分の欲を満たすために家族を利用する夫に愛想を尽かし、自立していきます。

反抗的だった娘のソヨン(キム・ボラ)も、そんなお母さんを応援するようになります。

3人の中でいちばん年上で姉御肌のドヒ

いつも明るく陽気ですが、亡くなった夫の写真を見ながら、深夜に涙する姿は泣けました。

それぞれの子供たちも自然に関わってきて

ちょっぴりラブラインもあって

スギョムの実母がどうしようもない人間で、このまま終わっちゃうのかなと思ったら、いい感じに回収されたのも良かった

浮気や暴力、セクハラ、いじめ、婚外子、大切な人との死別など、さまざまな問題が背景にあり、理不尽さや苦しみを抱えながら人生を諦めていた女性たち

偶然の出会いから、かけがえのない仲間になり、人生を切り開いていく

スッキリして心が温かくなるドラマでした。

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