※引用:KBS
「椿の花咲く頃」視聴しました。
Netflixで「愛の不時着」「梨泰院クラス」を視聴したら、次にオススメしたいドラマはこれ!
私の中では、★5つの高評価ドラマです。
主演のコン・ヒョジンは、「コメディの女王」「高視聴率の女王」といわれ、彼女の出るドラマに外れなしといわれるほどの女優さん
でも、「サンドゥ学校に行こう」と「大丈夫、愛だ」は挫折しましたけど・・・(^^;)
もう1人の主演カン・ハヌルは、除隊後初の復帰作。このドラマで百想芸術大賞の男性最優秀演技賞を受賞しています。
ヒョンビンやパク・ソジュン、チュ・ジフン、ナムグン・ミンといったそうそうたる俳優さんたちを抑えての受賞という快挙
目次
「椿の花咲く頃」のあらすじ
未婚の母オ・ドンベク(コン・ヒョジン)は、田舎町オンサンにスナック「カメリア」を開店します。若く美しいトンベクに町の男たちは大注目!
カメリアは繁盛し、トンベクは町になじもうと努力しますが、孤児で未婚の母、連続殺人事件の生き残りであるトンベクに、町の女性たちは偏見と差別の目を向けます。
6年がたち、一人息子8歳のピルグは野球が得意な少年に成長します。
そんなトンベク母子の前に、警察官になり故郷に戻ってきたファン・ヨンシク(カン・ハヌル)が現れ、トンベクに一目ぼれし、猛アタックを開始します。
一方、韓国の有名スター野球選手であるカン・ジョンニョル(キム・ジソク)が、仕事でオンサンにやってきて、昔の恋人のトンベクと偶然再会します。
そして、ピルグが自分の息子であることに気が付いたジョンニョルは、息子のことが気になり、たびたびオンサンを訪れるようになります。
そんな中、未解決の連続殺人事件の犯人がトンベクを狙います・・・
また、脇を固める人たちが素晴らしい!最後までぐんぐんと引っ張られたドラマでした。
ここまでは絶賛しましたが、最初の数話はあんまりおもしろくないというのが正直な感想です(^^;)
前評判の良さを知らなかったら、途中で挫折してたかも・・・
さらには「百想芸術大賞」で「愛の不時着」や「梨泰院クラス」を抑えての大賞を受賞したドラマ
最後まで観れば、その評価の高さに納得できるドラマです。
韓国ドラマには珍しく、財閥の御曹司も出てこないし、記憶喪失とか出生の秘密とか一切なし
普通の人たちの人生がすごく丁寧に描かれていて、胸が痛くなったり、感動したり、深い余韻の残るいいドラマです。
そこに、サスペンスの要素が加わって、最後はすべてきちんと回収される見ごたえのある仕上がりです。
ぜひ挫折せず見てください!終わってみれば、ホントによくできたドラマというのがわかります。
一応、ネタバレなしでキャストと感想を紹介しますが、途中からネタバレしますので、知りたくない方はそこでやめて下さいね。
「椿の花咲く頃」キャストと感想
※引用:KBS
コン・ヒョジン/オ・ドンベク役
トンベクは幼い頃に母親に捨てられ、つらい人生を送る未婚の母
生い立ちのせいでオドオドと人の顔色ばかりうかがっているかと思えば、けっこうはっきりと言い返す部分もあります。
フワフワとしたつかみどころない女性ですが、コン・ヒョジンはこうした役柄を演じるのがうまい!不思議な魅力ある女優さんです。
ただひとつ納得いかなかったのが、美人設定という点
この人、決して美人ではないような・・・、すごくキレイに見えるときもあれば、あれって時も。
韓国では、コンブリー「コン・ヒョジン+ラブリー」という言葉もあるそうですが、一昔前は、「ブス可愛い」といわれていたような・・・?とにかく、不思議な魅力があります。
話はそれましたが、トンベクは1人息子ピルグを必死で育てながら、スナック「カメリア」を切り盛りしている頑張り屋の女性ですが、町のおばちゃんたちからはのけ者扱い
そんな彼女に一目ぼれしたヨンシク、ピルグの父親であるジョンニョル、そしてトンベクの母親が突然現れ、物語が動き始めます。
最初は、母親を拒否するトンベクですが、結局引き取ってしまいます。
自分を捨てた母親を引き取るなんて、トンベクの人の良さが現れています。
憎いけど、愛情を求めている、そんな相反する気持ちを抱えながら母親との生活が始まります。
中盤から後半にかけては、母親との関係、さらにはなぜトンベクが連続殺人犯に狙われるかが明かされていきます。
最後、普通の人たちが力を合わせ奇跡を起こします。
ヨンシクから愛情を注がれ、母親と心から和解したトンベクも自身も再生して、強くたくましい女性に変わります。最終回に向けては、目が離せず一気見してしまいました。
視聴し終わったあとは、いいドラマを観たなぁとしみじみ感動~
「愛の不時着」「椿の花咲く頃」は全然違うタイプのドラマですが、続けていいドラマを観ることができてNetflixに感謝
カン・ハヌル/ファン・ヨンソク役
純朴な田舎青年で、トンベクに一目ぼれし、まっすぐな愛情を向けるヨンシク
財閥の御曹司が、不幸な女性を助けるという韓ドラあるあるではなく、ごく普通の青年というのがこのドラマのいいところでした。
でも、カン・ハヌルがあまりにもダサくてびっくりした~(^^;)
「麗~花萌ゆる8人の皇子~」や「ミセン」の知的で物静かなイメージしかなかったんですが、このドラマでは猪突猛進、うるさいぐらいのハイテンション
こんな役もできるんだぁと驚きました。演技のうまい役者さんです。
最初こそ、トンベクも戸惑っていましたが、これだけドストレートに愛情表現されたら、好きになるよね、うんうん
キム・ジソク/カン・ジョンニョル役
韓国野球界のスター選手でピルグの父親
インスタグラマーの妻との間に子供が1人いますが、妻は子供に関心が薄く、夫婦関係もうまくいっていません。
かつて、トンベクは妊娠したことを隠したまま、突如ジョンニョルの前から姿を消してしまい、実はずっとトンベクを忘れらずにいました。
偶然トンベクに再会し、ピルグが自分の息子であり、野球の才能があると知ると、ピルグを引き取りたいと申し出ます。
ピルグには、父親だと名乗らないくせに、頻繁にピルグも元を訪れ、あれこれ買ってあげたり、ごちそうしたり。結局、ピルグの口から「お父さんなんでしょ」といわせる羽目に
そりゃ、気づくでしょ、ふつう!子供にこんなこと言わせる前にちゃんと名乗ろうよ。
ジョンニョルは大人になり切れていない人でしたが、トンベクやピルグと関わって成長した人の1人でした。
スター選手という設定でしたが、なんか頼りなくて憎めないキャラでした。
ジョンニョルがドラマの中で子供と一緒に出演していたバラエティ番組って実際に韓国でやっているバラエティ番組でした。
キム・ガンフン/ピルグ
トンベクの息子、8歳の野球少年
トンベクと2人で静かに暮らしていたのに、ヨンシクが現れ、父親のジョンニョルが現れと突然周りが騒がしくなり、振り回されます。
ヨンシクにお母さんを取られまいと必死な姿、父親と暮らすことを選択したり泣かせられました。
泣きの演技が上手な子役でした~
ソン・ダムビ/ヒャンミ役
「カメリア」のアルバイト従業員。お金への執着がすごく、盗癖がある
ギュテに気のある素振りで近づき、お金を巻き上げようとしたり、ひどくしたたかな女性のように描かれていますが、次第に彼女の生い立ちが明かされ、悪人ではなかったことがわかります。この人の人生にも泣かされました。
憎めなかったぁ~、ヒャンミ
オ・ジョンセ/ノ・ギュテ役
オンサンの有力者で「カメリア」の建物のオーナーであるノ社長
目立ちたがりの小心者で、トンベクに特別扱いされないことに腹を立てます。
ピーナッツの盛り合わせをサービスしないことに怒るとか、人間がちっさい
トンベクにパワハラを働きますが、実は根は良い人で、憎めないキャラ
奥さんともうまくいってないように見えて、実は愛していた
有能な奥さんに認められたい裏返しの行動だったというのが、嘘発見器でわかるシーンはとても良かったです。
下積みの長い俳優さんで、「椿の花咲く頃」で「百想芸術大賞」の助演男優賞を受賞し、一気に注目され、2020年は「サイコだけど大丈夫」が話題になっています。
自閉症スペクトラム障害のある役を演じていますが、サンテの役が素晴らしかった
大泉洋さんに似ていますね~
ヨム・ヘラン/ホン・ジャヨン役
ギュテの妻で離婚専門の弁護士
無表情で怖くて、また意地悪役かなと思いきや、夫に愛されたい、大事にされたいと思っているごく普通の女性でした。
トッケビではヒロインをいびり倒す叔母さん、「無法弁護士」では悪役、怖い役柄しか観たことがなかったのですが、すべてに筋の通った賢く素敵な女性でした。
ギュテ&ジャヨンの夫婦もこのドラマを盛り上げた素晴らしいキャラでした。
ドラマを支えたお母さんたち
女手一つで一人息子を懸命に育てるトンベクが、このドラマの中心であるのは確かなのですが、やはり脇を固めるオンマ(お母さん)たちの存在感がすごかった~
イ・ジョンウン/ジョンスク役
トンベクの母
7歳のトンベクを捨て、二十数年を経て再びトンベクの前に姿を現します。認知症を患っている母親を見捨てられないトンベクは、母親を憎みながらの生活を共にします。
このお母さん、唐突にトンベクの前に現れます。認知症なのになんで娘を探せたの?と思っていたら、やはり認知症は嘘で、いろいろと不審な行動をとります。
トンベクに会いに来た目的は何?どうしてトンベクを捨てたの?などなどの理由が次第に明かされてきます。自分はもう長くは生きられないことを知り、どうしてもトンベクに会いたかったんだなぁと・・・(T T)
最後の方の展開は、「がんばれクムスン」や「愛はポロポロ」にちょっと似てたかも
韓国ドラマってこの設定がけっこう多いですね。(ネタバレになるので詳しいことは書きませんが)
イ・ジョンウンのドラマ出演は2013年からで、それまでは全くの無名の女優さんでしたが、映画「パラサイト」で一気に知名度を高め、さらには「椿の花咲く頃」「知ってるワイフ」などの人気作に次々と出演している名バイプレーヤーです。
コ・ドゥシム/ドクスン役
ヨンシクの母、オンサンの女性の間のボス的存在
孤独なトンベクのよき理解者であり親友でしたが、息子のヨンシクとトンベクが付き合い始めると、どうしても受け入れられず、苦しむオンマ役を演じます。
この人、心温かく情の深いオンマなんですよね。気づかずにピルグを傷つけてしまった時も、ひどく自分を責めたりします。
あと、オンサン商店街のアジュマ役の人たちがいい味を出していました。
「愛の不時着」にも出演していた女優さんが、同じような役どころで出ています。
トンベクに冷たくしながらも、なんだかんだと気にかけていて、いちばん最後、連続殺人事件の犯人がわかった時のリアクションは最高!大活躍でした。
チ・イス/ジェシカ役
ジョンニョルの妻でインスタグラマー
育児を全くしない、インスタでの評価ばかり気にしていて、最初はなんて女だと思いましたが、なぜ承認欲求が強いのかその理由がわかってきます。
ジェシカのオンマも、やはり最初はあまりいい感じではなかったのですが、必死で娘を守るいいお母さんでした。
ここからはネタバレを含みます。
母性愛や人のすばらしさを描いたドラマでした。
登場人物1人1人の人生が丁寧に描かれていて、必ず共感できるところがあるのがホントに素晴らしかったです。
最終回の「奇跡は起こるのか」
奇跡は起こるものではなく、人を思いやる気持ちが奇跡を起こす!というのが感動的でした。
ヒャンミにまつわるシーンはとても切なかった
彼女も幸せになって欲しかった
トンベクの優しさに触れ、改心して生きようとした矢先に殺されてしまって・・・
最終回、トンベクとヨンシクがメジャーリーガーになったピルグのテレビ出演を見ているシーンがありますが、女の子の制服が映ります。名札にはヒャンミの本名が
このワンカットだけで、2人が結婚した後、女の子が生まれ、ヒャンミを忘れないように彼女の本名を名付けたのがわかります。
ジョーカーが逮捕され、取り調べで「ジョーカーは今も生まれている」と不気味は笑みを浮かべます。普通だったら、不気味な余韻を残して終わりそうですが、ここでヨンシクが「良い人の方が圧倒的に多いんだよ。数が多い方が勝つんだよ!」と反論
ここがまた良かった!変な後味を残さず、すごく気持ちよく終わらせています。
さすが、ヨンシク!
「椿の花咲く頃」は本当にすべての伏線が見事に回収され、気持ちよ~く見終わることができました。
地味なドラマかもしれませんが、最終回まで勢いが途切れることなく最高でした!