「刑務所のルールブック」原題は「賢い監房生活」
- 放送年2017年
- 全16話
評判がいいので、いつか見ようと思いつつ、なんとな~く後回しにしていました。地味目めな出演者に、舞台が刑務所っていうのがなんとなく・・・
でも、「応答せよシリーズ3部作」「賢い医師生活」「ラケット少年団」を見終わって、やっぱり「刑務所のルールブック」も見なくちゃダメでしょ!ということで視聴しました。
期待以上の面白さ!!
刑務所が舞台でしたが、笑い、涙あり、温かみのある感動的なドラマでした。
「刑務所のルールブック(賢い監房生活)」は、「賢い生活」シリーズの第1作目
もちろん、第2作目は「賢い医師生活」(大好きです、このドラマ♪)
タイトルが似ているのはこういうことだったんですね。
「刑務所のルールブック(賢い監房生活)」と「ラケット少年団」の脚本家はチョン・ボフン
「応答せよシリーズ3部作」「刑務所のルールブック(賢い監房生活)」「賢い医師生活」は、すべてシン・ウォンホ監督が手掛けたドラマ
良質のドラマで、じわじわと面白さがしみ込んでくるのが特徴
出だしからグイグイと引き込まれていくような面白さではなく、気がついたらドはまりしてしまうドラマです。
どの作品から見てもいいのですが、カメオ出演が多いので、順番に見た方がより楽しめます。
脚本 | 監督 | |
---|---|---|
刑務所のルールブック (賢い監房生活) |
チョン・ボフン イ・ウジョン(企画) |
シン・ウォンホ |
賢い医師生活 | イ・ウジョン | シン・ウォンホ |
応答せよシリーズ | イ・ウジョン | シン・ウォンホ |
ラケット少年団 | チョン・ボフン | チョ・ヨングァン |
「刑務所のルールブック(賢い監房生活」のあらすじと感想
韓国が誇るスター野球選手であるキム・ジェヒョク(パク・ヘス)は、メジャーリーグ契約のためにアメリカに発つ数日前、襲われた妹を助けるために犯人に重傷を負わせてしまう。刑務所内での生活に戸惑いながらも適応し、彼を取り巻く受刑者たちとのヒューマンドラマ
舞台が刑務所なので、登場人物は犯罪者と刑務官たちがメイン
暗く重い内容になりがちの設定ですが、さすがシン・ウォンホ監督のドラマ
クスっと笑えて、ホロっとして
受刑者同士のやり取りや、人情味あふれる刑務官たちと受刑者たちとの関係に泣いたり笑ったり
ただし刑務所なので、筋金入りのワルにムカムカハラハラさせられる場面も
見どころは、主人公のキム・ジェヒョクの人間性の素晴らしさ
最後は、気持ちよく視聴し終わりました。
キム・ジェヒョク(パク・ヘス)
野球界の有名スター選手だけど、おごり高ぶったとこは一切なく、謙虚で控えめ、実直まじめ
スーパースターだけど野球以外は不器用、意外と抜けてて愛すべき人物です。
有名人なので、その気になれば刑務官たちに便宜を図ってもらえる立場なのですが、それを自分のためには使わず、周りの受刑者のために使う
思いやりのある心優しい人
そんな人物なので、周りの受刑者たちは自然と彼を助けるようになります。
犯人が脳死状態になってしまったため、過剰防衛で1年の実刑になりますが、う~ん、執行猶予はつかないのかな?かなり厳しめの判決だなぁと
寡黙で我慢強い性格のため、文句を言わず刑務所生活を受け入れます。
順風満帆の野球人生を送ってきた人かと思いきや、高校時代に交通事故に巻き込まれ、左肩を負傷、手術とリハビリで復活するも、今度は胃がんを患い、辛い治療を乗り越えた過去
山あり谷ありで今の地位を築いたのに、今度は過失致死で刑務所送り
さらに、受刑者に刺され左手が麻痺
日常生活には問題なくても、野球選手として終わりと宣告される
周りの人たちは頑張って野球を続けてほしいと応援しますが、ここで初めてジェヒョクの怒りが爆発
普段、感情を表に出さないジェヒョクが珍しく怒りをあらわにします。
あまりにも運が悪すぎる
ここで同室の受刑者たちが一肌脱ぎます。
亡くなった監督が夢の中で野球を辞めないようにジェヒョクに願うという演出をします。
あっさりジェヒョクは野球を再開
でも、ジェヒョクは受刑者たちがやったとわかっていたようです。
受刑者たちは、ジェヒョクを守ったり助けたりしますが、ジェヒョクが有名人だからではありません。
やはり、ジェヒョクの人間性ゆえです。ジェヒョクは、人を見かけで判断したりせず、大切なことをきちんと見極める目を持つ人物
人生で最悪の場所にいても、ひたすら黙々と練習し努力する姿
人として大切なものを決して見失わないジェヒョク
いろんなことを教えられ、考えさせられるドラマでした。
キム・ジホ(クリスタル)
ジェヒョクの元恋人、医学生
別れたはずなのに、ジェヒョクの逮捕後、頻繁に面会にやってきます。
ジホとのラブストーリーも良かった
刑務所内だけの話ではなく、ラブラインが入っていたのも物語を面白くしていました。
刑務所内の人々
刑務官イ・ジュノ(チョン・ギョンホ)
ジェヒョクの親友
高校生までジェヒョクと共に野球をやっていたけど、ジェヒョクと共に交通事故でけがを負い、野球を辞めてしまいます。
あきらめずに野球を続けたジェヒョクとは、それっきり疎遠になるのですが、拘置所でジェヒョクと再会
ジェヒョクが収監された刑務所に移動を願い出て、ジェヒョクを助ける
ジェヒョクとのやり取りが楽しかった
ジェヒョクが刑務所生活を乗り切れたのは、ジュノの存在が大きかったと思います。
ジュノはジェヒョクの妹ジェヒと付き合い始めますが、なかなかジェヒョクに言えません。伝えるタイミングは笑った
ジェヒョクの妹ジェヒ、自分を助けるために兄が刑務所に・・・、辛いよね(´;ω;`)
それを慰めたのがジュノ、次第に笑顔が増えてよかった
ペン部長(チョン・ウンイン)
悪人面で口も悪く、イヤな奴かと思ったら、受刑者たちに何かと便宜を図る情に厚い刑務官
ジェヒョクと同室の受刑者たち
キム・ミンチョル(チェ・ムソン)
殺人で無期懲役。20年以上にわたる刑務所生活を送っている元ヤクザ
いろんな受刑者の面倒を見る情に厚い人物
この人のエピソードには泣かされました。
天涯孤独で20年以上の間、面会に来る人はゼロ
それでも、腐ることなく、自分のやってしまったことを反省し、模範囚として刑務所内で日々を送ります。
でも、まさかの娘がいた!!その奇跡に喜びなくシーンには泣かされました。
そして、仮出所の審査を受けますが・・・
出所後、奥さんや娘さんと暮らせるといいのですが。
カン・チョルトゥ(パク・ホサン)
詐欺賭博の罪で服役中
KAIST(カイスト)卒の元エンジニア
いつも明るく、ちょっとお調子者
6回の結婚歴あり
1人息子がいるが、長らく疎遠になっている
息子が肝不全のため、臓器移植に応じるが、息子からは面会を拒否される
手術後、他の刑務所へ移送されますが、その後、どうなったか描かれず
イ・ジュヒョン(カン・スンユン)
窃盗罪で服役中
出所2週間前に時計の違法改造で刑務所の抜き打ち検査で捕まる
出所が先送りになることを恐れ、アボジ(親父)と呼んで慕っていたミンチョルに罪を着せてしまう
こういうエピソードが、やっぱり犯罪者でクズなんだという現実を見せられましたね・・・
でも、ミンチョルは全く怒りもせず、ジュヒョンを許します。
ジュヒョンは泣いて後悔し(だったら最初からそんなことしたらダメだよ)、必ず面会に来ると言い残して出所します。
その後・・・ミンチョルとジュヒョクのエピソードにも泣かされました。
まじめに働くんだよ、ジュヒョク!
コ・パクサ(チョン・ミンソン)
建設会社の元課長、100億ウォンを横領した罪で服役中
法律に詳しく、刑務所内でも理不尽なことをすぐに訴え出るため、周りからは面倒なやつと認識
でも、生真面目ですごく良い人
実は、会社のために部長と常務の代わりに罪をかぶって服役
さらに、罪をかぶるように指示されますが、やっと自分に正直になって拒否します。
途中で他の刑務所へ移送され、ミンチョルとの別れのシーンはじんわりと感動しましたが、その後どうなったかの描かれなかったのがちょっと残念でした。
ユ・ハニャン(イ・ギュヒョン)
麻薬使用の罪で服役中
ソウル大卒の元薬剤師
薬が切れている時はおかしな言動をとるが、薬を飲むとクールでカッコいい
そのギャップが、おかしかった
何かと、チョルトゥやユ大尉と喧嘩ばかりしてましたが、そのやり取りがほのぼのして笑えました。
この2人、仲が良いんだか悪いんだか( ´艸`)
ハニャンは本当に可哀そうでした。
禁断症状に苦しみながらも頑張って薬を断って出所したのに、結局また薬に手を出して逮捕
売人と警察が手を組んでいたのかな?とにかく、ひどかった。
でも、薬を断つのは本当に大変なことだって伝えたかったような気がします。
ユ・ジョンウ(チョン・ヘイン)
チョン・ヘインが出てきました。知らなかったので、びっくり(^^)/
日常的に部下に暴力をふるい、死に至らしめた悪魔のユ大尉
服役直後は、切れやすく危険人物とみなされていましたが、実は、無実の罪を着せられ、怒りのあまり、手が付けられないほど切れやすくなっていました。
でも、ジェヒョクと接することで態度が和らぎます。
ハニャンとの小競り合いが、面白かった~
サービスシーンもありました。ジェヒョクが対抗意識を燃やすのが面白かった♪
真実が明らかになり真犯人が捕まっても出所できずにいましたが、簡単には出してもらえないのかな?
ユ大尉の出所見たかった
アン・ドンホ(アン・チャンファン)
下っ端のチンピラ
ジェヒョクを刺した奴
チョルトゥの移送後、入れ替わりでジェヒョクの監房に入ってきますが、執拗にジェヒョクを狙います。
悪人面でホントむかつきましたが、ジェヒョクは彼を味方にすることで解決します。
イヤイヤ、普通は許せないでしょ!と思いますが、ここがジェヒョクの懐の広さ
無口であまりセリフもありませんが、自分を1人の人間として扱ってくれたジェヒョクに感謝するシーンにはジ~ンとしました。
人って改心して変わることができるんだって思わせてくれました。
一方でクズはやっぱりクズ
チョ・ジホ(ソン・ドンイル)
応答せよシリーズでおなじみのソン・ドンイル(特別出演)
西部拘置所の刑務官
立場を利用してジェヒョクからお金をゆすろうとします。
もちろん、ジェヒョクは断固拒否
今回は悪人役でした。
ヨム・ソンジェ(チュ・テソク)
受刑者、作業班長
優しそうな見た目とは裏腹に、最後までクズな男でした。
ジェヒョクからお金をゆするために、ジェヒョクの周りにいる受刑者たちを追い詰める最低の人間
3億ウォンゆすっり取った上に、さらにジェヒョクを傷つけようとします。
出所を間近に控え、野球界への復帰も決まっていたジェヒョクですが、ヨム班長の卑劣さに怒り爆発
ついには野球人生を棒に振っても構わないと、ヨム班長に挑みますが・・・
それを助けたのが無期懲役囚のム・ギス(イ・ヨンソク)
以前、ジェヒョクに命を救われたム・ギスは、ジェヒョクを助けます。
刑務所内で、ジェヒョクの人間性が彼自身を救ってきたわけです。
いろいろとハラハラするシーンもありましたが、勧善懲悪でスッキリと楽しめることができました。
キム・ヨンチョル(キム・ソンチョル)
幼い頃から軽犯罪を繰り返し、さまざまな刑務所を出入りしていたため、刑務所のことなら何でも知っている通称「法子」
ジェヒョクをヒョン(兄貴)と慕い、刑務所内のことをいろいろ教え、力になります。
ヨンチョルの境遇を知ったジェヒョクは、彼の母親の手術代を出します。
泣くほど感謝しているのに、素直に感謝の気持ちをジェヒョクに伝えることができないヨンチョル。
今まで人に親切にしてもらった経験がないために、どう感謝したらいいのかわからなかったためです。
ジェヒョクが出所する時に、初めて感謝の気持ちを伝えます。
出所後、ヨンチョルはジェヒョクに雇われ、新しい人生が開けます。
ただし、他の受刑者たちの出所後は描かれていません
ヨンチョルのように「あ~、よかった」と思える結末は確かにいいんですが、すべての受刑者たちがそうなるわけではないはず
あえて、他の受刑者たちがどうなったかを描かなかったのは、視聴者の想像に任せたのかもしれません。
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