引用:https://namu.wiki/
「新感染ファイナルエクスプレス」を今さらですが視聴しました。
実は、絶対に観ないと心に決めていたのがゾンビ映画で・・・
飛び散る内蔵、人間むしゃむしゃがどうにも無理すぎて、今まで一度たりとも見たことがなかったのですが、コン・ユか~、かなりの高評価っぽいし、2021年にカン・ドンウォン主演の続編が公開されるし
見よう!ダメなら途中でやめればいいし
こちらは「新感染」の予告編です。
面白かった~!!あまりの面白さに、翌日職場で「昨日見たゾンビ映画、すごく良くて泣いたよ~」と興奮気味に話したら「ゾンビ映画で泣くの??」とぽか~んとされました。
そう、この作品一言で言うなら「泣けるゾンビ映画」
ゾンビ映画で泣かせるなんて、さすが韓国
韓国ドラマってコメディでも泣かせるのがすごくうまいのですが、まさかゾンビ映画でも泣かせてくれるとは(普段はもっぱらドラマ専門、あまり映画の方は見ないのですが)
ゾンビ映画の怖さやハラハラドキドキ感も満載だけど、その中に家族愛がしっかりと描かれていて、最後はホント泣きました。
もう1つ、グロさが少ない
ゾンビ映画苦手な私でも完走できたのは、内蔵が飛び散ったり、人間むしゃむしゃシーンがほとんどなかったからですね。
ゾンビに噛まれて、血飛沫は飛び散りまくるけど、まぁ許容範囲
ただ、グロさは少ないけど、ゾンビは大量出現しすぎ
あの物量で襲い掛かられたら、そりゃ人間なんてひとたまりもないわ
しかも、ゾンビ足速すぎ
そりゃ、都市が陥落するのも仕方ない・・・
グロさが少なくても、大量ゾンビが襲いかかってくるのは怖かった~((((;゚Д゚))))
ここからはネタバレを含みますので知りたくない方は読まないで下さいね。
「新感染ファイナルエクスプレス」のあらすじ
仕事人間でほとんど家族を顧みないソグ(コン・ユ)
愛想をつかした奥さんに出ていかれ、娘と母親の3人暮らし
仕事はできるけど、自己中で他人はどうでもいいというタイプの人間、こういう役のコン・ユは初めて見ました。
コン・ユといえば、「コーヒープリンス1号店」で知られていますが、その後、全然見かけないなぁと思っていたら、ドラマから映画にシフトしていたそうです。
5年ぶりにドラマ出演を決めた作品が「トッケビ」、これも大ヒットドラマですね。
私はこの2作品しか観ていないので、心優しい男性の役柄というイメージがありましたが、こういう役もやるんだなぁと
娘のスアンに「オンマに会いたい」と泣きつかれ、釜山に向かうことになります。
その列車にゾンビが紛れ込み、あっという間に車内はゾンビだらけに
そもそも、発車間際の列車に不審な女性が飛び乗ってきますが、改札口に押し寄せる人波を駅員たちが抑えているシーンが一瞬だけ映ります。
車内のテレビでデモのニュースが流れるので、この人波もデモを起こしている人たちと思わせて、実はゾンビだったわけですね。飛び乗った女性はゾンビにかまれてすでに感染
ここから、列車内でゾンビパニックが勃発
列車内という狭い空間でゾンビと戦いますが、
列車内もゾンビだらけ、外に逃げてもゾンビだらけという絶望的な状況が明らかになってくる展開が怖い・・・
その中で、ヒューマンドラマ的なエピソードが泣かせてくれます。
メインになるのは、ソグとスアン親子、サンファとソギョン夫婦、ヨングクとジニの高校生カップル
誰が助かるのか、あぁ~全員に助かって欲しいと思いながら見ていましたが・・・そんなに甘くはありませんでした。
物語の前半は、ちょいちょいソグの身勝手さが現れます。危機的状況の時は、他人のことはどうでもいい、自分が助かることだけ考えればいいとスアンに言います。
でも、スアンはそうした父親に反発します。
ところが、スアンを必死に守るうちにソグの心情に変化が現れてきて、だんだんかっこよくなってきます。(やっぱり、コン・ユはそうでなくちゃ♪)
そんなソグを最初は軽蔑していたのがサンファ
一見するとガタイがよく粗暴で怖そうですが、実は心優しい男性
妊娠中の奥さんをすごく大事にしていて、生まれてくる赤ん坊の名前をなかなか決められなかったり、見た目と違い、愛嬌のある面も
でも、素手でゾンビと戦っちゃうんですよね。しかも、めちゃくちゃ倒すし
「ひぇ~!素手でゾンビ倒してる」とハラハラしながらカッコイイ
奥さんのソギョンも勇敢な女性で、身重なのにスアンをかばったりします。
でも、サンファも最後は自分を犠牲にします。彼は奥さんと生まれてくる赤ちゃんをとにかく守りたかったんですね。
赤ちゃんの名前をソギョンに伝えてた時に覚悟を決めたんでしょうね。ソグに奥さんを守って欲しいと託して死んでいきます。あぁ~(T^T)
ソギョン役のチョン・ユミ、初めて見る女優さんだと思っていたら、映画で活躍している人だったんですが、「保健教師アン・ウニョン」のヒロインでした。全然わからなかったー
ヨングクは高校の野球部員でメンバーたちと試合に向かうのですが、ジニが応援団長としてくっついてきます。
ジニはくったくなくヨングクへの好意を表し、仲間たちがはやし立てますが、ヨングクは恥ずかしくて、知らん顔をします。
可愛いなぁ~高校生たち♪
でも、もちろん彼らも情け容赦なくゾンビに襲われ、気がつけば生き残ったのはヨングクとジニの2人だけ
途中、列車内のゾンビと戦うシーンで、待ちうけていたゾンビがヨングクの仲間たちだったんですね。
ヨングクは戦えなくなります。でも、倒さなければ、自分がやられてしまうのに・・・
このシーンにヨングクの心優しさがはっきりと表れています。
また、ヨングクの戸惑いに気がついたソグとサンファは、ヨングクに戦いを強要せず、2人でゾンビを倒していきます。2人ともかっこいいよ
ヨングクはホントに優しい、だからこそ、ゾンビになったジニを泣きながら抱きしめちゃうんですよね。守れなかったことを悔やんで、そして、ジニに噛まれ、ヨングクもゾンビに・・・
悲しかった、この2人にはほんと助かって欲しかったから
ゾンビが怖いのはもちろんですが、いちばん恐ろしかったのは、ヨンソク(キム・ウィソン)←ゾンビじゃないのよ
超がつくほどの利己的な人間で、自分が助かるためなら、平気でほかの人をゾンビの前に突き飛ばしたり
ホントにひどすぎる、コイツのせいで、コイツのせいで、くぅぅ~(><;)でした。
真っ先にゾンビに食われちゃえって思うんですが、こういうヤツに限ってしぶとく生き延びるます。
バス会社の常務かなんかですが、そりゃ出世するわ。ここまで、他人を顧みず踏み台にできるような人間なら
エゴの塊のような人物でしたが、実際に命の危険にさらされたら、こうした行動をとる人の方が多いのではと考えさせられました。
キム・ウィソンはいろんなドラマに重要な役柄として出演している俳優さんです。最近では、ヒョンビン主演の「アルハンブラ宮殿の思い出」にも、やっぱりイヤ~な役柄で出演してました。
ゾンビ映画ですが、本作の中にはゾンビというワードは1回も出てきません。感染という言葉でのみ表現されています。
でも、間違いなくゾンビだけど
ハラハラドキドキするスピード感あふれる展開、無限にわいてくるゾンビたち(だらか足速過ぎるって)
グロシーンが少なくてもやっぱり怖かった
でも、その中に家族愛やヒューマンドラマが上手に組み込まれ、切なくて泣けました。
コン・ユがコン・ユが、最後まで娘を守るお父さんでした。
ラストは書きませんが、伏線の回収が秀逸
前半と中盤で、スアンの授業参観エピソードが出てきます。スアンはお父さんのことが好きで寂しい思いをしていたのがわかるエピソードなんですが、正直言って2回もいれるほど?
と思っていたら、実はこのエピソードが最後に見事に回収されて泣いた~( TДT)
ゾンビ映画が苦手な人にもぜひ見てもらいたい作品です!
でも、足の速いゾンビは怖い
人間のエゴはもっと怖い
女性を守って死んでいった男性たちの悲しみ
残された女性たちの悲しみ
ぜひ、見てください。やっぱり韓国のエンタメは面白いというのを実感できた映画でした。
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