「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の1~2話では、ヨンウの鮮やかな弁護が展開しました。
しかし、3話では現実の厳しさにヨンウが直面します。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の3話あらすじ
自閉症の弟が医大生の兄を撲殺する事件が起こった。
両親が帰宅すると、兄サンフンの部屋から叫び声が聞こえてきた。
弟のジョンフンが「死ぬ、やめろ」と叫びながら兄のサンフンを激しく殴りつけていた。
死因は、胸部骨折による血胸が原因。首にも跡があったが死因とは関係ないと判断されていた。
事件が起こった時、サンフンは泥酔状態だったため、一方的に暴行を受けた。
チョン弁護士が事件の担当になる。
被告が自閉症なので、ヨンウは事件の手伝いを頼まれる。ヨンウなら被告の気持ちがわかりやすと思われたのだ。
しかし、自閉症スペクトラム症は人によって特徴は千差万別、ジョンフンの知能は6~10歳程度の重度の自閉症
ヨンウは、今までに重度の症状の人と会ったことがないと戸惑う。
サンフンは、ソウル大に満点で入学するほど賢く、優しい温厚な性格で弟思い
一方のジョンフンも、兄を慕い、兄弟仲は良く、普段から「死ね」と言ったりする人ではなかった。両親には、ジョンフンがサンフンを殴った理由に全く心当たりがなかった。
チョン弁護士とヨンウは、ジョンフンから話を聞こうとする。
チョン弁護士は、心を開いてもらえるように配慮して話しかけるが、ヨンウはいきなり事件の当日のことについて質問してしまう。
ジョンフンは、興奮してしまい、聞き取りは失敗に終わる。
ヨンウは、グァンホに質問する。「21歳の自閉症の男性と話すにはどうしたら?」自分と暮らす父親ならわかると思ったのだ。
グァンホは、自閉症の人と暮らすのは寂しいと答える。
ヨンウの子供の頃の回想シーン
グァンホは、ヨンウのために再婚話を断っていた。しかし、ヨンウは父親には無関心で、グァンホは寂しい思いをしていた。でも、ヨンウが法律に興味があったため、共通の話題を持つことができた。
ジョンフンにも好きなことがあるはずだから、それを掘り下げろとアドバイスする。
「根気がいるぞ、時間がかかるぞ」と呟く。
ヨンウはペンスを利用する作戦を考える。
ペンギンの「ペンス」は、ジョンフンのお気に入りのキャラクターだった。
そこで、ヨンウたちはペンスの主題歌を歌い、ジョンフンの心を開こうとする。
ジョンフンも一緒に歌いだす。上手くいった思うヨンウは「なぜ殴りました?」と質問するが、やはりジョンフンは答えない。
しかも突然「死ぬ、やめろ」と叫びながら自分の頭を何回も叩く。
ヨンウは閃く。
サンフンは自殺しようとしていたのでは?と考えつく。
その質問に対して、ジョンフンは「はい」と答える。しかし、母親がそんなことは絶対あり得ないと反論する。
「生きようとしていた?」と正反対の質問にも、ジョンフンは「はい」、何を聞いても「はい」としか答えなかった。
サンフンの自殺を疑われた母親は怒って帰ってしまう。
ヨンウはジュノと共に、サンフンの自殺の可能性について調べに行く。
その途中、ジュノは後輩と偶然会う。後輩は、ヨンウを見て、ジュノが障害者のためのボランティアをしていると勘違いする。
ジュノは謝るが、ヨンウは仕方ないと言う。
ヨンウとジュノは、サンフンの部屋を調べさせてもらう。
本棚の上に引きちぎった跡のある紐が見つかる。さらに、日記帳も見つかる。
日記には、勉強のストレスで何度も首つり自殺を試みたこと。そして、サンフンの首つりを目撃したジョンフンは、夜も寝ずに見張っていたことも記されていた。
事件の当日もサンフンの自殺をジョンフンが助けようとした可能性がある。
しかし、サンフンの自殺を世間に知られたくない父親はその考えを受け入れない。
ヨンウが「ジョンフンの減刑のために」と言うと、父親は激怒し「自閉症のくせ」と怒鳴りつけ、依頼を取り消す。
事件についての書き込みも障害者に対しての心無いコメントばかりで、ヨンウは傷つきます。
ところが、翌日ジョンフンが一人でハンバタにやってくる。ジョンフンは、ハンバタの弁護士たちに懐いていたのだ。
母親が呼ばれ、やはり事件をハンバタに担当して欲しいとお願いする。
そして、夫の失礼な発言を謝罪し、胸の内を明かす。
同じ自閉症なのに、ヨンウとジョンフンがあまりにも違い過ぎて、複雑な気持ちになったのだと
公判の日
検察側は弁護人ヨンウの自閉症を攻撃し、弁護側の主張は矛盾していると主張する。
公判終了後、ヨンウを心配したジュノは、彼女の部屋を訪ねる。
ヨンウは事件の検証のために首を吊ろうとしていた。勘違いしたジュノは、慌てて助けようとして、ヨンウは背中から落ちてしまう。
ヨンウは閃く
傷害致死罪ではなく、無罪を証明できると
ただし、そのためにはソンフンの自殺を法廷で隠すことができなくなる。
ジョンフンの父親は、その提案を受け入れる決断をするが、ヨンウを担当から外して欲しいと言う。ヨンウが弁護につくと、ジョンフンにとって不利になる可能性があるからだ。
ヨンウは、それを受け入れる。
「私は被告人にとって力になれる弁護士ではありせん」
チョン弁護士は、ハン代表にヨンウを外さないで欲しいと頼み込む。しかし、ハン代表は、クライアントの意向には逆らえないと言う。
結局、ハン代表の命令で、チームごと事件からの担当を外れることになり、チャン・スンジュン弁護士が引き継ぐ。
ヨンウは退職願を出して、事務所を去っていった。
今回は、ヨンウにとって厳しい事件でした。事件を鮮やかに解明するのは今まで通りでしたが、障害ゆえに事件の担当から外されます。
その複雑な気持ちを表現するウンビンちゃんの繊細な演技力が素晴らしすぎ
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の4話あらすじ
ヨンウは、自分の無力さを思い知り、弁護士をやめてしまいました。
ところが、ヨンウの親友トン・グラミの家に災難が降りかかります。
親友のピンチにヨンウはどうするのか!今回のお話の見どころです。
ヨンウとグラミの出会いも描かれています。
グラミの父親トン・ドンサム(チョン・ソギョン)は、江華(カンファ)で農家を営んでいた。
ソウルに住んでいる長男と次男がやってくる。
土地収用の補償金100億ウォンを兄弟で分けるためだった。
もともとドンサムは三兄弟で平等に分けるつもりだった。
しかし、長男は、「長男5割、次男3割、三男2割」が取り分だと主張する。
民法の相続法で決まっていると言い張り、強引に贈与の書類にサインをさせる。
ところが、この契約書はドンサムに不利な内容になっていた。
税金はすべてのドンサムの負担
22億6千万ウォンの税金がかかるので、20億ウォン相続しても、2億6千万ウォンの借金が残ることになる。ドンサムは兄たちに騙されたのだ。
怒ったグラミは、ヨンウに相談する。
しかし、ヨンウは弁護士をやめたから、別の弁護士を紹介するので契約書を見せて欲しいと言う。
契約書は江華の実家にある。その話を聞いたグァンホは、グラミとヨンウと共に、江華に契約書を取りに行く。
グァンホとヨンウは3年ほど江華に住んでいた。
ソウルから引っ越してきた理由は、ヨンウへのイジメが原因だった。
地方の学校なら、なじめるだろうと思ったグァンホだが、ヨンウはここでもイジメに遭った。
同じクラスのグラミは、ヨンウに対するひどいイジメに怒りを爆発させる。このことをきっかけに2人は友人になった。
贈与契約書は法的効力のあるものだった。
しかし、相続法は1991年に改正され、現在では、兄弟間で財産は平等に分与される。ドンサムたち3兄弟の父親が亡くなったのは2001年なので、改正後の相続法が適用される。
ヨンウは、長男の行為は詐欺に当たるので、契約書を無効できると言う。
グラミは、ヨンウに弁護を頼むが、ヨンウは別の弁護士を紹介すると
グラミはヨンウの紹介でチョン弁護士に会いに行く。
しかし、チョン弁護士は勝つのは難しいと断る。そのことを知ったヨンウは事務所へ向かう。
引き受けて欲しいと言うヨンウに対して、チョン弁護士は引き受けられない、代わりにヨンウに引き受けろと命じる。
実は、チョン弁護士はまだヨンウの退職願を処理していなかった。
裁判が始まる
ヨンウは相続法の話を確認するが、長男は覚えていない、同席していた次男もそんな話は出ていないと証言する。
やはり証拠が必要だった。脅迫めいたメールや通話記録、目撃者などがあればと言われ、ドンサムは村長のジニョクのことを思い出す。長男と次男がやってきた時、ジニョクが屋根の修理に来ていたのだ。
ジニョクは、3兄弟の相続法の話を盗み聞きしていた。目撃者がいたことで大喜びするドンサムたち
江華から帰宅途中、ジュノとヨンウは夕日の名所を見に行く。
ジュノは、ヨンウに弁護士をやめた理由を聞きます。
その答えが切ない・・・、弁護士として仕事をしても、自閉症のウ・ヨンウにしか見られない。自閉症のウ・ヨンウは役立たずだから。味方をすると負けるから
しかし、ジュノはあなたのような弁護士に味方になってほしいと言います。
ミヌは、チョン弁護士に無断欠勤を続けているヨンウに罰則はあるのか尋ねます。
チョン弁護士は、この状況は退職願を処理しない自分が作り上げているので、近々ケリをつけると答える。
ミヌが「障害があるからと特別扱いされるのはわかりますが・・・」と言いかけるとチョン弁護士は、きっぱりと否定。
退職願を処理しないのは、ヨンウの能力を買っているからだと。ヨンウの独創的な発想は、勉強になるはずだ。同僚なんだから学びあうといいと諭します。
障害ゆえに特別扱いや同情したりせず、ヨンウの弁護士としての能力を買っている。チョン弁護士、素晴らしい上司です。
ミヌは、ヨンウの裁判を傍聴しに来ます。ヨンウの存在を快く思っていなかったミヌですが、ヨンウの弁護を傍聴し、変化してきたようです。
次回の公判
ジニョクは、何も聞いていないと証言する。長男と次男が手を回したのだ。
まさか法廷で嘘をつかれると思っていなかったヨンウは、証拠があればと・・・
グラミは悔しさのあまり、証拠を作れたらいいのにと叫ぶ。
ヨンウが閃く。
今回はイルカざっぶ~ん♪
そして、3兄弟の父親の法事の日、騒ぎが起こる・・・
裁判は、ヨンウが鮮やかに原告を勝訴に導く。
補償金は全額ドンサムが受け取れることになる。
ヨンウは、退職願を撤回し復帰する。
数か月前
ハン代表が、グァンホに会いに来る。
実は、ヨンウはハンバタを不採用になっていた。しかし、ハン代表は、自分が目を離した隙に人事が手違いで落とした。うちに来て欲しいと言う。
ヨンウは、ロースクールを首席で卒業、司法試もほぼ満点で合格したが、自閉症ゆえに半年間どこからも採用されなかった。しかし、ハン代表は他の法律事務所もミスをしたと言う。
ハン代表は、ヨンウの写真を見て、母親にそっくりねと呟く。